高齢者インプラントの問題

介護現場などで、認知症や寝たきりのお年寄りのインプラントが大問題になっています。

 

何やら一大事のような問題提起になってしまいましたが、こう話すのは、マイクロスコープ(顕微鏡)による歯科治療の第一人者の先生。

 

高齢になると、自分の歯を失い、長持ちしたインプラントの人工歯だけが残るケースがあります。歯科の専門的ケアがされていない介護施設では、歯が先にボロボロになり、インプラントも痛んで来るそうです。

 

そうなれば、ドリルでインプラントの周囲を削らなければ、抜去できないし、まして認知症の患者の場合、歯科用チェアにじっと座っているのは困難なことが多い。

 

したがって、高齢者に認知症の兆候がみられたら治療に耐えられる時期にインプラントの歯を抜去して、安全な入れ歯に切り替えることも必要だと提言されていますが、現在その対策はなかなか進んでない傾向にあります。