高齢者の口腔ケア その3

日本周辺における観測史上最大の地震である東日本大震災。犠牲者の方には改めて追悼の意を表するとともに、今なお避難生活を余儀なくされている被災者の方に心からのお見舞いを申し上げます。

ところで、被災後に避難所である病気が流行しました。「肺炎」です。風邪をこじらせたのではありません。肺炎は、呼吸で吸い込んだ細菌などが肺で炎症を起こす病気で、主に呼吸器を専門とする医師が治療に当たります。被災地で治療に奮闘する医師が、流行する肺炎の原因の特定に着手しましたがこれといった原因が突き止められません。しかし、阪神淡路大震災を教訓に知り得た歯科医師が原因を突き止めました。原因は大気中の細菌ではなく、なんと口の中で繁殖した雑菌なのです。避難生活で歯磨きもままならない被災者は口の中が乾燥し、雑菌が繁殖しやすくなります。呼吸で口の中で繁殖した雑菌を吸い込んだ結果肺炎を招いたのです。

 歯磨きはただ食後の食べかすを取り除くだけではありません。口の中を常に清潔に保つことで口腔内の乾燥・雑菌の繁殖を防ぐ意味でも歯磨きは大事です。特に高齢者は唾液の分泌量も若い人に比べて少ないので日頃から丁寧な歯磨きを意識しましょう。

 

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