今回は、歯周病の原因について少し詳しくご紹介します。
歯周病は、歯周病菌が歯茎・歯を支えている骨などを破壊することで起こります。細菌は、歯についているプラーク(歯垢)の中にたくさんいますので、歯周病の原因になるのはプラークであるとも言えます。
皆さんもご存知かと思いますが、プラークというのは、歯についている白や黄白色(クリーム色)のねばねばとしたもののことですね。
プラークは歯にくっついているので、歯ブラシで落とさなければ落ちません。つまり、歯周病になるかどうかには、歯磨きが大きく関わっているということですね。歯磨きがきちんとできていれば、口の中を清潔に保つことができ、歯周病になりにくくなります。
そのほか、下記のようなことも歯周病の原因になります。
・喫煙
・糖尿病
・虫歯の治療後、歯茎とかぶせものの間に細菌が入った
実は、煙草を毎日吸う人は、煙草を吸わない人と比較して歯周病リスクが4倍も高く、さらに口内にいる歯周病菌の数も2倍以上です。そう考えると、大きな差ですよね。煙草の中には有害物質が200種類以上も含まれていますので、口内の環境にも悪影響です。
有害物質の影響で、出血が抑えられたり歯肉が硬くなったりして歯周病に気付きにくく、治療が遅れるためにひどくなることもありますし、煙草は血管を収縮させるので歯周病が治りにくくもなります。
糖尿病と歯周病は、お互いに悪影響を与え合うことがわかっています。これについては、後で詳しく確認しましょう。
虫歯の治療後、歯茎とかぶせものの間に細菌が入ることで歯周病になることもあります。虫歯の治療をする時に神経を抜いたことで、歯周病に気づきにくくなります。
歯の病気は主に歯茎に原因がある場合もあります。日頃からのケアにご注意下さい。