今回は、歯周炎についてご紹介します。
この歯周炎は30代以上に多く見られます。歯肉炎を放置しておくとさらに進行していき、歯を支えている歯槽骨がどんどん溶けていきます。
そうすると、歯と歯茎の間の溝が深くなっていき、そこに歯垢が入り込んでそれがさらに骨を破壊していくことになってしまいます。そして、いずれは歯がグラグラと揺れるようになったり、膿を出したり強い口臭を発生します。最後には骨が歯を支えられなくなり、歯は抜け落ちてしまいます。
歯周病(歯槽膿漏)は重度になると次のような症状を出します。
1.歯磨きで血、膿が出る
歯茎の炎症が強くなる為、出血しやすくなり歯茎の溝から膿が出てくるようになります。そのため口の中がネバネバしてきます。
2.歯茎が腫れる
歯茎の炎症により歯茎が腫れて触ると痛みが出ます。
3.歯と歯の間が広がって物がはさまる
歯を支えている骨が溶けてくるため、歯が移動しやすくなり物がはさまるようになります。
4.歯茎が下がって歯が長く見える
本来顎に埋まっている歯の根っこまで見えるようになり、歯が長く感じます。
5.痛くてかめない
骨でしっかり支えられなくなるので痛くて物をかめなくなってきます。
6.前歯が出っ歯になる
歯が動きやすくなるため、下の前歯の突き上げにより上の歯が出っ歯になることが多いです。
7.強い口臭を放つ
膿の臭いや、深い歯茎の溝に溜まった細菌のせいで強い口臭が出ます。
8.歯がしみる
歯茎が下がることにより知覚過敏になり、冷たい物や熱い物、風がしみるようになります。
9.急性発作を起こして激痛が出る
病気や疲れた時など免疫力が落ちると、急性の炎症を起こし歯茎の大きな腫れ、強い痛みを起こします。
歯は一生大切なものですので、くれぐれもケアに注意しましょう。